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Aさんの道のり〜現在進行形 Vol.1

この1年でググン!と進化中のAさんが
じっくり書いてくれています
まずは第一弾
少し長いですが
きっと同じような経験をした人
おられるんじゃないかしら・・
ぜひ最後まで読んでくださいね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

皆さま、こんにちは。
この度裕佳先生のコンディショニング・バレエ受講の感想文というお題を頂き、私なりにお話をさせて頂こうと思います。まずは私の自己紹介にお付き合いください。

幼稚園のお遊戯会でノリノリだった私を見た母が「踊りを習わせてみようか」と近所のカルチャースクールのジャズダンス教室に連れて行ったのが5歳のとき。先生は元タカラジェンヌの方でした。そんなこともあって小学生のときには宝塚歌劇団にどっぷりはまり、「私もいつか大劇場に立ちたい!」という夢を抱き、そのためにはクラシックバレエが必須、ということでバレエスタジオの門を叩いたのは小学校2年生でした。中学高校時代はバレエ、ジャズダンス、声楽、ピアノ…と習い事で1週間ぎっちりのローテーションを組み「宝塚音楽学校合格」を目指し日々頑張っていましたが、2回目の不合格で挫折。私には向いていない世界なのだと見切りをつけた頃、なぜかバレエがとても楽しくなってきました。2年に1度のスタジオ発表会で男性と組ませて頂いたり、お芝居をさせて頂いたり、そんな経験をさせて頂いたことが大きかったように思えます。「大学に行かせる気持ちで…」両親は、高校卒業後バレエスタジオでアシスタントをしながら舞台経験を積みたい、という無謀極まりないわがままを許してくれました。
この時点でクラシックバレエの基本はかなりいい加減なもの。ご自身のスタジオを主催されているベテランの先生方、踊り盛りの美しい先輩方に混じってレッスンを受けている私を見て「とんだ野生児を連れてきてしまった…」恩師は思ったそうです。それでもたくさんの先生方、先輩方に可愛がって頂き、色んな作品にも使って頂いて、「野生児」から「バレエダンサー」へ美しく成長した…はずだったのですが。やはり基本的なこと、身体の使い方ができていなかったのでしょう。舞台の度にどこかを痛め、常に痛みを抱えて心も不安定、見えない将来に「もう駄目だ」とすべて投げ出してしまったのは25の歳でした。
踊ることから離れ、就職し毎日忙しく働き、その間に結婚もして。初めて経験した「踊らない生活」でしたが、2年が経ち…やはり寂しくなってしまった。ひょっこり戻ってきてしまいました。「踊れるって素晴らしい!」調子に乗って誘われるままに作品に出演し「私まだまだ動ける!踊れる!」過信していたのだと思います。大切な本番直前のリハーサル中、肉離れを起こしてしまいました。悔しい気持ちでいっぱいでしたが、心のどこかで「あぁ、やっぱり」連日のハードなリハーサルで20代ではなくなった身体は悲鳴をあげていた、なのにその声を聞こうとしなかった自分の至らなさに思い当たりました。
全治3か月。治ったはずなのに残る痛み、再発への恐怖、思うように動けない苛立ち…痛い思いをして初めて「今まで自分がやってきたこと、レッスンの仕方、身体の使い方、根本から違っているのか」一番認めたくないことを認めざるをえませんでした。だからと言って何をどう変えたらいいのかも分からず、それでも少しずつ回復してくれる自分の脚をかばいながらの日々でした。

この頃から裕佳先生のレッスンを受ける機会が度々あったのですが、先生は毎回「身体の仕組み」表面上の動きではなく、見えないところで何が起きているのか、分かりやすく解説し、レッスンの中に組み込んでおられました。
裕佳先生がもっと以前から身体の仕組みについて研究されていたことはよく覚えています。当時20歳そこそこ「飛びたい、回りたい、脚あげたい」の私にはその意味が掴めずにいましたが…浅はかでした。30を軽く過ぎた今の私にとっては「一番理解しなくてはならない」ことだと感じました。
毎回のレッスンで根気よく説明して頂き、それなのに自分の身体のことが分からなくなってしまったり、と思ったら調子が良かったり、また色々考え過ぎて混乱したり。それでも少しは変わってきたのか、どうなのか…

そんなあるとき(2年ほど前でしょうか)、裕佳先生がレッスンを始める前に、ひもを出してきました。「?」何の先入観も持たず、お腹に巻いたり、頭に巻いたり、2人組で使ったり…。ひもを使うとき、使わないときで自分の身体の感じ方があまりにも違うため「私って霊感商法に騙されやすいタイプかも」自分を疑ってしまう程の衝撃でした。「ひもトレ」という言葉も初めて聞きましたが、この瞬間は私にとって大きな転換でした。帰宅してすぐ、とりあえず巻けるところに巻いて、家族は大笑いでしたが、私の中には何かを掴めそうな感覚がありました。
ちょうどその時本番が近く、治ったはずなのに何故か痛む脚に不安を抱えていましたが、ひもをお守りに、無事に踊ることができました。こんなに小さなことで身体の感覚が変わる…人間の身体の繊細さ、微妙なところでとれているバランス。今まで見ることも感じることが出来なかったものが、少しだけ顔を覗かせてくれた瞬間でした。

味わった感覚を言葉にすることって、とても難しくて歯がゆい…というのは言い訳になってしまいますね。日々変化する感覚に筆が追い付かず。お題は感想文だったのに、自己紹介で終わってしまいました。
そんな私ですが、日々少しずつ成長?進化?しているとは感じています。そう思えるのも、裕佳先生のレッスンを受けていると、毎回、新鮮な気付きがあるからでしょうか。
ここで1度筆を置かせて頂いて…次の機会にまた新たな切り口から、何かお伝えできれば素敵だなぁと考えています。
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